第16回 福島県相馬市原釜幼稚園

投稿日:

2017年3月10日(金)
松川浦環境公園(〒976-0022福島県相馬市尾浜字札の沢192)
9:30〜バルーンワークショップを実施
10:00~11:00 植樹セレモニー(一般公開)
12:15~13:15 開発好明・門脇篤・ヤギのす によるアートワークショップ
18:30頃 鎮魂と希望の桜花火打ち上げ(一般公開)
18:00〜 手持ち花火で遊ぼう(お子さん対象)
天候により中止になる場合があります。

学校法人原釜学園 原釜幼稚園(〒976-0021福島県相馬市原釜字金草7−8)<原釜幼稚園>
昭和29年初代園長 高橋甚四郎が、戦後の混乱期を経て復興をとげつつある地域に、これからの時代は「幼児教育こそ人づくりの原点である」という認識のもとに地域の幼児達のために相馬市原釜字大津地区にあった自宅を開放して開園。昭和56年園舎新築落成に伴い、現在地(原釜字金草)に移転。創立63年を経て、卒園者は2378名を数える。祖父母からの3世代に渡って卒園生である地域の家庭も増え続けている。全園児70名の小さな幼稚園だが、園児一人一人が主役になれる、家族的雰囲気の園である。

<原釜幼稚園の3.11における被災状況について>

園児に被害はなかったが、その兄弟姉妹や祖父母、また卒園生も含めると多くの犠牲者が出た。震災時64名在籍していた園児のうち、約半数の27名の家庭が家屋を流失、地域柄、漁業関係の仕事に関わる保護者も多く、かろうじて園舎の津波被害は逃れたものの、経営のめども立たない状況ではあったが、「子どもたちの居場所を確保してあげよう」と公立小学校よりも早く、震災から1ヶ月後の4月11日から再開。半数以上が避難所(仮設住宅)や親戚の家などからの通園で、お弁当を持参させることもできない状況であったが、園児の母親らに交代で来てもらい、支援物資を使って給食を作ってのりこえた。原発事故による避難や住宅の再建に伴う移動で、創立以来最少数である43名まで一時園児は減少したが、少しずつ園児は増えている。